2010年05月16日

バックシールド

TIG溶接は薄板の溶接に向いているんですけど
薄板の溶接には いくつかの難関があるんです

例えば
板が薄いと 溶けすぎて穴が開きやすい
溶接後の歪が大きい
それと
溶け込んだ反対の面の溶接部がデコボコになる
(一般的に「花が咲く」といいます)

この「花が咲く」のは
溶接している面はガスでシールドしているので
表面が酸化しないのですが
反対の面は その面まで溶接が溶け込むと
シールドされていないので
酸素に触れ 酸化してしまうことで発生してしまいます

それを防止するためには
反対の面に酸素が当たらないようにしたらいいのです
例えば
裏に当て板をしておく方法もありますし
裏面のアルゴンガスをかけるのです
この裏面にアルゴンをかける方法を
「バックシールド」といいます

この方法を使えば
溶接強度も高く 表も裏もキレイな溶接ビードを出せます
また 完全溶け込み溶接が出来るので溶接不良が出難くなります

問題は ガスを噴射する冶具を作る必要があるのと
ガスが倍以上必要になります

SANY0014.JPG
↑コレはある製品の外側をバックシールドし
内側から溶接したものです

↓コチラがバックシールドした外側の仕上がりです
SANY0015.JPG
posted by sktop at 23:56| 技術について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする